バランスボールはなぜ子供の療育に良いのか【バランスボール講師直伝】

みなさん、こんにちは。

親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。

私はバランスボール講師として5年ほど稼働していますが、最近は放課後等デイサービスなど療育に使えるバランスボール を指導することが増えてきています。

指導の対象は、デイサービスに通う子供だったり、そこで働く支援員の方にだったりと様々ですが、いつも療育に使えるバランスボール を指導していて思うことは、療育にバランスボールは本当におすすめできるということ。

実は私には障害を持った息子が一人いますが、息子も幼少期よりバランスボールを使った療育を家庭で継続して行うことで、「やってよかった」と思うことがたくさんあります。

そこで今回は、発達障害の母でもありバランスボール講師でもある私がバランスボールはなぜ子供の療育にいいのかについてまとめてみました。

これから療育にバランスボール を使ってみようと検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

バランスボールが子供の療育にいいという理由

それでは早速、バランスボールがなぜ子供の療育にいいのかその理由についてお話をしていきます。

その理由は

  1. 正しい姿勢を保持する力を身に付けられる
  2. 転びにくい体を育むことができる
  3. 運動が苦手な子も取り組みやすい
  4. 言葉の発達につながりやすい

の大きく4つの理由があります。

それでは、一つ一つの理由について説明してまいりましょう

バランスボール療育の効果①正しい姿勢を保持する力を身に付けられる

これは子供に限った場合ではないのですが、バランスボールに座ることで正しい姿勢を保持する力が身に付けられます。

なぜバランスボールに座るだけで姿勢が保持できるのかというと、ボールの弾力性を利用しながらバランスをとることで、感覚統合の考え方でいうと前庭覚(バランス感覚)や固有受容覚(体の部位がどこに何があって、どう動いている か?関節の動きや筋肉の動きを感じる感覚)の刺激を期待できるからです。

バランス感覚でもある前庭覚が育つと、自分の体が揺れた時にまっすぐに体を整えやすくなり、固有受容覚が 育つと自分の体がどうなっているかがわかってきます。

それにより、お尻がしっかり椅子につい ていることや、足の裏が地面についている感覚がわかり、お腹や背中が意識できると腹筋に力 をいれて背中を伸ばすことができるので、自分で正しい姿勢を保持しやすくなります。

姿勢が悪い大人の方にもバランスボールはおすすめ

最初にも書いたように、バランスボールによる正しい姿勢を保持する効果は、大人の方にもおすすめです。

日頃、姿勢が悪いことを気にされている方がいましたら、家に帰ってバランスボールに乗りながらテレビを見るなどを継続されると、自然と正しい姿勢を保持する力がついてきますよ。

バランスボール療育の効果②転びにくい体を育むことができる

次に、子供の療育になぜバランスボールがいいのかの理由に、転びにくい体を育むことができるというのがあります。

転びにくい体を育むことは、子供にとってとても大切なことです。

なぜなら、体勢を崩した時にすぐに体を元に戻せるようになったり、もし転んでしまっても大怪我につながりにくいなど、いいことたくさんあります。

なぜ、バランスボール療育を行うことで転びにくい体を育むことができるのかというと、バランスボールによって体幹や筋力が鍛えられ、前庭覚が刺激されて育つことで、自分の体をまっすぐに戻せる力がつくことが理由です。

バランスボールでバランス感覚が鍛えられる

先ほども紹介したように、バランスボールを使った療育を行うことで体幹や筋力を鍛えることができます。

体幹が鍛えられるというのは、バランス感覚が鍛えられることとも言えます。

発達障害の子供たちは、バランスを取るのが苦手という子供も多いですが、そんな子供にもおすすめな療育方法と言えるのです。

バランスボール療育の効果③運動が苦手な子も取り組みやすい

バランスボールが子供の療育にいいという理由に、運動が苦手な子も取り組みやすいというものがあります。

発達障害の子供やグレーゾーンと言われる子供の中には、手先が不器用だったり運動が苦手という子供も多いです。

そんな運動に自信がない子にも、バランスボールはゲーム感覚や遊びの一環として楽しみながら取り組みやすいのです。

運動が苦手な子も楽しめるバランスボールの活用法

私は、集団でバランスボールを使った療育を行う際は、様々なゲーム活動を行います。

例えば、バランスボールを使って受け渡し競争ゲームを行ったり、転がしてみたり…。

このように、バランスボールを使った療育というのはアレンジしやすい遊びに変えることがしやすく、運動が苦手な子供も飽きずに興味を持ちやすい工夫がしやすいのです。

発達障害の子供の中には、集中力が短かったり、飽きやすいなどという子供もいますが、そんな子でも比較的長い時間遊べるのがバランスボールを使った療育の魅力とも言えます。

バランスボール療育の効果④言葉の発達につながりやすい

最後に紹介する効果は意外に思われるかもしれませんが、バランスボール療育を行うことで言葉の発達につながりやすいというものがあります。

一見、バランスボールと言葉はつながりがないと思われるかもしれませんが、実はそんなことはないのです。

バランスボール療育活動の中に、音楽を聴いてリズムに合わせてバランスボールに乗って弾むという活動がありますが、この時に発達の土台のである感覚が育ちやすくなり、言葉の発達につながりやすいと言われています。

なぜなら、この時に育つ発達の土台とは視覚や聴覚などの感覚機能の発達が期待されると言われており、これらの感覚が育った上で言葉の発達が 促されるといわれているからです。

また、音を聞きながらバランスボールに乗って弾むと、つい楽しくなってつい歌詞を口ずさむなど、発声や発語を促 すきっかけになると期待できます。

バランスボール療育の音楽は子供の好きな曲を

発達を促すためにも、バランスボール療育に使用する音楽は子供の好きな曲を選曲するといいでしょう。

また、子供がよくメロディや歌詞を口ずさんでいる曲などもおすすめです。

ぜひ、目の前のお子様にあった選曲を考えられてみてください。

バランスボールを子供の療育で使う際は子供用を用意しよう‼︎

ここまで、子供の療育にバランスボールはとてもおすすめな理由を紹介してまいりましたが、この記事を見て「早速うちの子供にバランスボール をやらせよう‼︎」と思った方は、まず子供用のバランスボールを用意してから行うことを忘れないでください。

適切な大きさのバランスボール を使用しないと、思わぬ大事故に繋がることがあります。

「家にある私が昔使ってたやつを活用しよう‼︎」となる前に、まずはお子さんに適した大きさのバランスボールを用意してから療育を行うようにしましょう。

過去の記事に子供用のバランスボールの選び方についてまとめさせていただきましたので、ぜひそちらの記事を参考にして適切なボールを選択してください。

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バランスボールはなぜ子供の療育に良いのか【バランスボール講師直伝】まとめ

いかがでしたでしょうか??

バランスボールは子供に大切な刺激を提供してくれる、素晴らしいアイテムです。

この記事をきっかけに、ぜひあなたもバランスボールを使った療育を実践されてみてはいかがでしょうか??