おうち時間にできる‼︎バランスボールを使った療育遊び3選まとめ

みなさん、こんにちは。

親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。

私はバランスボール講師として約5年間ほどのキャリアがあるのですが、最近は放課後等デイサービスなどの療育機関でバランスボール を使った療育をお伝えする機会が増えています。

実は私には発達障害を持つ息子が一人いるのですが、自宅で息子の療育としてバランスボールを長年使用してきて、「本当にバランスボールを息子に実践してよかった」と思うことがたくさんあります。

例えば、猫背気味だった姿勢が徐々によくなってきたり、バランスをとるのが苦手だったのがだんだんとバランスが上手にとれるようになったり等々…。

ここには書ききれないほどに、バランスボールを療育として活用してきて良かったなと思うことがありました。

そこで今回は、おうち時間でも簡単にできる‼︎子供も遊びながらできるバランスボールを使った療育遊びをご紹介していきます。

どれもバランスボールがあれば簡単にできるものばかりなので、ぜひご自宅や療育機関の支援員などとして働いている方は、参考にしてみてください。

 

楽しみながらできるバランスボールを使った療育遊び

それでは早速、子供が楽しみながらできるバランスボール を使った療育遊びをご紹介していきましょう。

今回ご紹介するバランスボール遊びは、

  1. バランスボールの上にすわって弾む
  2. バランスボールにうつ伏せで乗る
  3. バランスボールを叩く

の3つの遊びです。

どれもバランスボールがあればすぐにできる遊びなので、ご自宅にあるという方は早速チャレンジしてみてください‼︎

子供のバランスボール遊びに適したサイズは??

「いざ、バランスボール遊びに挑戦‼︎」と行動する前に、一つだけ確認していただきたいことがあります。

それは、使用するバランスボールが子供に適したサイズかどうかを事前に確認するということです。

バランスボールには子供用から大人用まで様々な大きさがありますが、子供がバランスボールを使用する場合、使用する子供に適した大きさのバランスボールを使用しないと、大怪我や大事故につながるケースもあります。

そのようなことにならないように、まずは使用する予定のバランスボールが子供に適したサイズであるかを必ずチェックしましょう。

もし、子供に適したバランスボール のサイズがわからないという方は、過去のブログ記事に子供に適したバランスボールの選び方について書かせていただきましたので、ぜひそちらも参考にしてください。

バランスボール講師おすすめ!!子供用サイズ3選まとめ

みなさん、こんにちは。 親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。 「子供にバランスボールは効果的と聞いたけど、どんなバランスボールを選べばいいの??」…

 

バランスボールを使った療育遊び ①バランスボールの上にすわって弾む

まず最初にご紹介するバランスボール を使った療育遊びは、バランスボールに乗って座って弾むという遊びです。

やり方はとてもシンプルで、お尻全体をボールの真ん中に付けて、座骨(お尻の下の出っ張っている 2 つの骨) がしっかりボールに刺さる(つく)ように座ります。

この時に、骨盤をたてて頭のてっぺんが天井から吊り上げられているイメージを持ちながら、バランスボールの上に座り、そしてそのまままっすぐ弾みます。

たったこれだけで、療育につながる遊びになれるのです。

バランスボール療育…なぜ弾むだけで効果があるのか

実は知的・発達障害児は筋肉の緊張が低く、体幹も弱いことが多いのでどうしても 猫背になりがちと言われています。

そんな子供たちにおすすめな療育が、このバランスボールで弾む活動なのです。

そもそもバランスボールというのは、不安定な状態のボールに座ることで普段使われない筋肉を使う筋トレになると言われています。

座るだけで筋トレに繋がるバランスボールで、さらに弾むことで座るだけよりもより一層筋肉を鍛えることにつながります。

ですから、筋肉の緊張が低いと言われがちな知的・発達障害の子供たちも、楽しみながら筋肉をつけ、そして体幹を鍛えることができるのです。

バランスボールで弾むのが苦手という子供は??

もし、バランスボールで弾むのが苦手という子供でしたら、ボールの上に座って揺れるだけでも大丈夫です。

前後左右などにリズムに合わせてゆらゆら揺れると、人間まっすぐに戻ろうとする特性があるので、揺れて戻ろうとするときに筋力が鍛えられます。

また、感覚統合でいうところの前庭覚(バランス感覚)も刺激されるので、揺れる だけでも立派な療育になります。

ぜひあなたの子供にあった活動内容で行ってみてくださいね。

 

バランスボールを使った療育遊び②バランスボールにうつ伏せで乗る

次にご紹介するバランスボール を使った療育遊びは、バランスボールに寝転ぶという活動です。

やり方はとっても簡単。

まず、子供にバランスボールの上にうつ伏せになってもらい、大人が上から身体を支えてあげて前後に揺らします。

バランスボール を前に動かすときに、子供の両手が前にしっかりパーの手ができていると、転んだ時にも大きな怪我を防ぐことができます。

また、この時に手が前に出ることで肩甲骨も動き、肘を曲げ伸ばしすることにもつながりますので、上半身のスムーズな動きにつながります

バランスボールを前に動かす以外にも、ボールの上で飛行機のポーズをとってしばらく静止するということで、バランス感覚や体幹が鍛えられます。

この活動をサポートがなくても一人でできる子供は、足指を使って地面をけることで、足の血行を促進し冷え性の改善にも効果が期待できます。

また、足指が鍛えられることで足裏の筋力が高まることで 土踏まずにアーチが作られ、知的、発達障害児に多い偏平足を改善する 効果も期待できます。

 

バランスボールを使った療育遊び③バランスボールを叩く

最後に紹介するのは、バランスボールを叩く遊びです。

こちらもやり方はとても簡単。

まず、音楽やリズムに合わせてバランスボールを手の平で叩きます。

バランスボールを手のひらで叩くと、バンバンと低音が響くような音がなって、ドラム感覚で遊べるというもの。

音楽は子供が好きなものを選曲した方がやる気にも繋がるので、ぜひ、あなたの子供な好きな曲に合わせて叩きまくりましょう♪

バランスボール療育…なぜ叩くだけで効果があるのか

この活動では、シンプルにバランスボールを音楽に合わせて叩くだけというものなのですが、なぜバランスボールを叩くということが療育になるのでしょうか。

実は、このバランスボールを叩くということで手の平から振動や刺激が伝わり、手の平の感覚を刺激することができます。

これは感覚統合でいうと、固有受容覚や触覚を刺激することになり、その刺激を育てることにもつながります

また、言葉も規則的なリズムで成り立っているので、ボールを叩くことでリズム感覚を養い言葉の発達に繋がる効果が期待できるといわれています。

言葉に遅れがあるという子供にもおすすめしたい活動なので、気になるという方はぜひチャレンジしてみてください。

 

おうち時間にできる‼︎バランスボールを使った療育遊び3選まとめ

いかがでしたでしょうか??

まだまだコロナの影響により、不要不急の外出を控えなくてはならない日々が続いていますが、そんなときでもバランスボールがおうちにあれば、家の中でも楽しみながら療育を行うことができます。

今回、この記事を読んで「ぜひおうち時間にやってみたい‼︎」と思った方は、あなたが興味を持った活動や「これならできそう」と思えるものから、ぜひトライしてみてくださいね‼︎