発達障害の子供の接し方とは??発達障害児の母が体験から感じたこと

みなさん、こんにちは。

親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。

私は日頃、発達障害の子供を育てる親御さんや、発達障害の支援をしている方を対象に、バランスボールやタッチケアの指導をしています。

なぜ発達障害と関わる方に指導をしているかと言いますと、私自身、発達障害の診断を受けた息子の子育てをした経験から、多くの発達障害の子供の子育てや関わる人のためになりたいという思いから活動を始めたのですが、そんな私も産んだばかりの頃は子供にどう接して良いのかわからないことばかりでした。

日々子供と模索しながらのやりとりが続いたのですが、その経験から「発達障害の子供にはこのような対応をしたらいいにでは??」とだんだんと肌感覚的ではありましたが、母として子供とどのように関わるのが良いのかが見えてきました。

今回はそんな自分の体験談から、発達障害の子供とどのように接するのがいいのかについてまとめてみました。

今、子供との関わりに悩んでいるお母さんや支援者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

発達障害の子供の接し方

今回ご紹介する発達障害の子供の接し方をご紹介するにあたり、お伝えしたいことがあります。

今回ご紹介する接し方は、あくまでも私と息子との関わり方からどのように接して良いのか試行錯誤した体験談から感じたことを書いています。

そのことをご理解した上でお読みいただければ幸いです。

 

発達障害の子供の接し方のポイントは4つ

ここからは私が実際に発達障害を持つ息子を子育てする中で感じた、子供と接する際のポイントを4つにまとめてみました。

その4つのポイントは、

  • 肯定的な言葉に変換する
  • 接するタイミングを見計らう
  • 非言語コミュニケーションを使う
  • 過度に叱らなようにする

です。

それでは一つ一つご紹介していきましょう。

発達障害の子供の接し方①肯定的な言葉に変換する

発達障害の子供と接する際は、肯定的な言葉に変換するように意識をしましょう。

例えば、子供がゲームをなかなかやめない場合、ついつい「いつになったらやめるの‼︎」「いい加減になさい‼︎」と注意しがちです。

しかし、ここで「あと何分で終われそう?」と具体的に子どもに主体性をもたせるような言葉をかけるように意識をしましょう。

このような言葉がけをすることで、子どもは自分で約束を決め、そしてそれを守れたことで自分をコントロールする力がつき、「ちゃんと終わる時間を守れた」と自信にもつながります。

この肯定的な言葉をかけた際は、言葉がけのあとのフォローをしっかりすることも大切です。

実際に肯定的な言葉に変換し、自分で作った約束を守れた時にお子さんを褒 めることも忘れずにしましょう。

私が息子にこのような言葉がけをするときは、時計とタイマーを準備して「〇分やったら終わるよ」と本人が視 覚でわかるように提示しています。

このように、視覚的にわかるような工夫をすることで、時計や時間の感覚の学習もできるので一石二鳥です。

発達障害の子供の接し方②接するタイミングを見計らう

発達障害の子供と接する際は、関わる時のタイミングもとても大切になります。

発達障害の子供の中には、気分をコントロールするのが難しい子供もたくさんいます。

そんな子どもが怒っていたり機嫌が悪い時は、落ち着くまで一旦間を空けたり、気持ちが安定したと思った頃合いに後に関わろうと試みるのがいいでしょう。

もし、一人で気分を落ち着かせるのが難しいと感じた場合は、お母さんや支援員の方が適切に介入すると良いでしょう。

例えば、気分が高揚しすぎたりテンションが上がりすぎている時は、静かな場所や狭い空間でトーンダウン するように促すなどをすると、気分が落ち着いてくる場合が多いです。

また、他者などに対して興味や反応が薄い子供には、関わる直前に肩にトントンとタッチしてから、注 意をこちらに向けてから接するようにするといいでしょう。

私の息子もどちらかというと反応が薄いタイプでしたが、 肩をトントンしてから話しかけると反応してくれたり関わりがうまくできたりすることが多かったです。

発達障害の子供の接し方③非言語コミュニケーションを使う

自閉スペクトラムをはじめ、発達障害のお子さんは想像力を働かすことが苦手な子供が多いと言われています。

自閉症などの発達障害の人は「相手がどう思うか??」「相手は今何を感じているのか」などを推し量ることが難しいと言われておりますが、視覚に訴えると理解しやすい 傾向があるとも言われています。

ですから発達障害の子供と接する際には、言葉よりも写真や絵の方が伝わりやすい場合があります。

私も自分の子供がまだ小さかった頃は、ジェスチャーや絵、写真、周囲にある物を用いて相互関係を築いたりしていました。

時には「いやだ」「悲しい」「嬉しい」などの感情カードなどを用いたりもしましたが、この感情カードも発達障害の子供と接する際にはとてもいいと感じました。

先ほどもお伝えしましたが、発達障害の子供の多くは曖昧な表現ではわからないという場合が多いので、理解しやすいような表現で伝えることも大切です。

発達障害の子供の接し方④過度に叱らないようにする

これは発達障害の子供に限った話ではないのですが、はやり過度に叱らないということはとても大切です。

これは私個人がいつも心がけていることなのですが、命に関わる危険な状態をのぞき、不適切な行動に対して過度に叱ることを減らすように意識しています。

ただし、友達とトラブルが起きてしまったり、いけないことをしてしまった場合はしっかりと叱ることを忘れないでください。

発達障害の子供を叱る際は言葉はかけず、問題が起きている場から連れ出すなどで状況を変えたり、好きな遊びへ誘ったりして注意を逸らすようにするといいでしょう。

また、発達障害の子供の中には特定のものにこだわりをもつ子供もいます。

過度なこだわりから不適切な行動が生じている場合は、その行動の要因を取り除くようにしましょう。

例えばエレベーターのスイッチを押すことに固執する子どもに対しては、階段に誘導するなどエレベーターと接触する頻度を減らすように環境調整するといいです。

叱られやすい環境を作らないようにするのも、発達障害の子供と接する上で大切なことだと、実際に子育てをして感じたことです。

 

子供に真摯に接することが一番大切

今回は私が息子との関わりの中で感じた発達障害の子供の接し方についてまとめてみましたが、発達障害と言っても子供一人ひとりによって関わり方はもちろん変わります。

発達障害の子供と接する際には、一人ひとりの子供と真摯に向き合うことが何よりも大切です。

真摯に向き合うことで、この子はどんなことが苦手なのか、どんなことが好きなのかがわかり、だんだんと接し方が見えてきます。

時間はかかるかもしれませんが、子供は真正面に向き合ってくれた人には真正面に答えてくれると私は考えます。

 

発達障害の子供の接し方とは??発達障害児の母が体験から感じたことまとめ

いかがでしたでしょうか??

これまで発達障害の子供とあまり接した経験がないと、どのように接して良いのかわからずに途方に暮れてしまうという方もいらっしゃるかと思います。

最初はなかなか関わり方がつかめずに頭を抱えることが多いかと思いますが、目の前の子供に真摯に向き合うことで接し方が見えてくると思います。

今、発達障害の子供との接し方がわからないという方は、この記事を参考にしながら目の前の子供と向き合ってみてください。