障害児にタッチケアがオススメな理由とは〜障害児の母の体験記付〜

みなさん、こんにちは。

親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。

私はタッチケア講師として、これまで数多くの方に実践を行ったり、指導してきましたが、タッチケアは障害を持った子供たちに特にやってほしいといつも思います。

もちろん、タッチケアは障害の有無に関わらず、健常児の子供だけではなく、高齢者の方にも効果があると言われています。

しかし、タッチケアをすることで分泌されると言われる【オキシトシン】は、障害を持つ子供にとても大切と言われているからです。

私には障害を持った息子がおり、息子に対して小さな頃からタッチケアを行うことで、「早くからタッチケアをやっていてよかった」と思うことがたくさんあります。

今回はそんな自分自身の経験から、障害児にタッチケアをお勧めしたい理由についてまとめてみました。

今、障害を持った子供を子育てしているママさんの参考になれれば非常に嬉しいです。

なぜ障害児にはタッチケアがおすすめなのか

それでは早速、タッチケア講師の私がなぜ障害を持った子供にタッチケアをおすすめするのかについてお話をしていきましょう。

障害を持った子供にタッチケア を勧める大きな理由は、タッチケアは障害に伴う症状を和らげることができる可能性があり、それを実感しているからです。

なぜ障害に伴う症状を和らげる可能性があるのか?

では、なぜタッチケアはお子さんの障害に伴う症状を和らげる可能性があるのか。

その説明をする前に、タッチケアの効果について説明をしていきましょう。

タッチケアとは、相手の肌に触れることで脳に刺激を与え、オキシトシンを分泌させるというものです。

オキシトシンは別名「幸せホルモン」と言われており、これが分泌されることで心理的ストレスの軽減や親子の愛着関係の形成などに

効果があると言われています。

そもそも、このオキシトシンは一体どこから分泌されるものなのでしょうか。

オキシトシンは脳の視床下部で生産され、脳下垂体から分泌される神経伝達物質といわれています。

実は、脳と皮膚は皮脳同根(ひのうどうこん)といわれ、皮膚と脳はもともと同じ細胞群から発生しています。

そのため、皮膚感覚と脳機能はとても密接に繋がって大きく影響しあっているといわれているのです。

ですから、触れることで脳の視床下部で生産されるオキシトシンが分泌されるというのです。

タッチケア と障害児〜発達障害の子の特徴〜

ここまで読み進めていただき、タッチケアの効果がご理解いただけましたでしょうか??

ここからは発達障害の子供について説明をさせていただきます。

まず、大きくですが発達障害の子供たちが抱える特徴をいくつか紹介いたします。

障害を持つ子の特徴としては

  • 睡眠が乱れやすい
  • 過緊張(もしくは低緊張)
  • 筋肉が固すぎる(もしくは柔らかすぎる)
  • 姿勢が悪い
  • 呼吸が浅い
  • 人との関わりが薄い
  • 目が合いにくい
  • オキシトシンが出にくい

などが挙げられます。

私の子供も、ここ挙げた特徴のいくつかに当てはまります。

人と関わりが浅かったり、姿勢が悪かったりする我が子を見て、「このままでいいのかな??」「何かいい方法や策はないか」と考えられるママさんは非常に多いかと思います。

なぜなら、私自身、息子が幼少期の頃はそんな姿をみて同じことを思っていたからです。

母として、我が子に何かできないかと思うことは自然なことかと思います。

まだ息子が小さかった頃、ネットなどを使ってないかできないか物凄く検索をしました。

そんなときに出会ったのが、タッチケアだったのです。

障害児にとってオキシトシンの効果はとても大事

私は実の息子に「何かできることはないか」と思い、調べ尽くした結果。タッチケアに出会うことができました。

タッチケアを隙間時間などを使って息子に毎日行うようになってからは、以前よりも息子が眠るようになったり、体の緊張変わったように思うことが増えました。

そう、タッチケアを始めてから息子に変化が見られたのです。

なぜ、タッチケアを取り入れることでこのような変化が感じられたのかというと、タッチケアを行うことでセロトニンという睡眠に関わるホルモンが増え、睡眠パターンが改善したり、血液の循環がよくなってきたからではないか、と思いました。

タッチケアには、適度な筋緊張を促し筋肉のバランスがとれるようになってきたり、逆に筋緊張が強い子ならば、関節の拘縮や緊張が緩んでからだの動かしやすい範囲が広がるという効果があると言われています。

「そのようなタッチケア の効果が我が子にも現れたのではないか」

タッチケアを数年間継続してから、そんな風に思えるようになりました。

障害児のタッチケア〜オキシトシンの3つの効果

ここまで読んでいただき、タッチケアを行うことでオキシトシンが分泌されるということをご理解いただけましたか??

そんなオキシトシンですが、主に3つの効果があると言われています。

その3つというのは、

  1. 人に対してやさしくなる
  2. 共感力が高まる
  3. 人への信頼感が増す

です。

この3つのオキシトシンの効果は、人と接することや感情の表現や意思疎通が難しいなどの自閉症スペクトラムの人にとっては特に大切なことでもあります。

また、オキシトシンが増えることによって、コミュニケーション能力が改善されたケースもあるという話を聞いたこともあります。

障害を持った我が子にタッチケアを始めてみよう

もし今、障害を持つ我が子に何かできることはないか、探しているママさんがいたら、ぜひタッチケアを初めてみてほしいのです。

タッチケアの魅力は、誰でも気軽にどこでも行うことができることです。

まずは、お風呂上がりや寝る前のほんの数分から、タッチケアを行うといいでしょう。

タッチケアで大切なことは、完璧に行うことよりも毎日できるだけ継続して行うことです。

このブログでも過去の記事でタッチケアのやり方を紹介させていただきましたが、そのブログを参考にしながらできそうなものを毎日ほんの1分でもいいので継続していきましょう。

たった数分と思われるかもしれませんが、継続していけば何らかの変化が見られるかもしれません。

ぜひ、今日この記事を読んで「今日からタッチケア をうちの子供にもやってみようかな」と思った方は、下記リンクを参考にしながら実践してみてください。

タッチケアのやり方とは??〜タッチケア導入の後の実践編〜

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障害児のタッチケアの注意点

ただし、障害を持った子供にタッチケアを行う際に注意すべき点があります。

それは、感覚過敏の子供です。

感覚過敏の子供の中には、ほんの少し肌に触れる刺激でも嫌がったりする子がいます。

ですから、そんな子供に対してはいきなりタッチケアの実践をやろうとはしないで、まずは触れることになれていけるような働きかけをするといいでしょう。

不安であれば担当の医師に相談するなどをしながら、タッチケア に向けた準備をするのもいいかもしれません。

タッチケアを通じて障害を持つ我が子と素敵な時間を

これまで我が子のみならず、様々な子供に実践をしてきましたが、タッチケア の時間は親子にとってとても大切な時間です。

日々、家事や仕事に追われていると、子供と一対一で向き合う時間を持てないことが多いかと思います。

しかし、タッチケアを行うことで、普段向き合うことが難しい子供との素敵な時間を生み出すことできます。

ぜひ、タッチケアを通じて親子で素敵な時間を過ごしてみてくださいね。

障害児にタッチケアがオススメな理由とは〜障害児の母の体験記付〜

いかがでしたでしょうか??

今回は障害児の母でもある私の体験から、障害を持った子供にタッチケア をおすすめしたい理由をまとめてみました。

興味を持った方は、まずはできそうなものからトライしてみてくださいね。