障害の子供の子育てが辛いと思った時期を乗り越えた方法

みなさん、こんにちは。

親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。

このブログを読んでいる方の中に、

「障害を持った子供の子育てが辛くてしんどい…」

と頭を抱えているママさんはいませんか??

発達検査時に子供に障害の診断名がついてしまったり、障害の可能性があると医師から言われて、誰にも相談ができずにどうしていいかわからないという方もいらっしゃるかと思います。

なぜなら、この私自身が我が子を生んだばかりの頃、医師から子供に障害があると知らされたときに周りに相談できず、障害を持った子供の子育てが辛くてたまらないという日々を過ごしていたからです。

しかし、そんな我が子の子育てももう気がつけば10年目に突入しました。

10年前の私は障害を持った我が子の子育てが辛くたまりませんでしたが。今は辛いという気持ちはなく、楽しみながら子育てができるようになりました。

今回は、過去の私のように障害を持った子供の子育てが辛いと思っている方に、お伝えしたい言葉をまとめてみました。

今、昔の私のように子育てに悩んでいるというママさんは、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

私が障害を持った子供の子育てが辛かった時期

私自身、子育てが辛いと思っていたのは子供が0〜3歳くらいの頃でした。

この頃は、本当にどうしていいかわからず、とても子育てが辛く大変な毎日を過ごしていました。

今振り返ると、自分で自分を追い込んでいたことが多々あったのでそんなに自分を追い込まなくてもよかったな、と思うのですが、当時の自分は余裕が全くなかったのでそんなふうには思えなかったんですよね。

今は少し余裕が持てるようになってきてますが、当時を振り返って「子育ての辛い時期にこんなことをしてたけど、今思ったらあれはよくなかったな」と思うことがいくつくあります。

それは

  • ネット検索魔と化したこと
  • 他の子と比べてしまう
  • 他人の目線や言動を気にする

の3つです。

一つ一つについて、私の体験談を綴らせていただきます。

障害児の子育てで辛かった時期①ネット検索魔と化したこと

私の子供が0〜3歳頃までは、自分の中で子供の障害を認めたくないという思いがとてもありました。

心の奥ではわかっていても、どうしても認めたくない。

この二つの気持ちの葛藤が毎日私を襲っていました。

そんな日々を送る私が取り憑かれるようにしていたのが、ネット検索です。

「歩く」「遅い」「2歳」「言葉」「話せない」「障害」など、子供の障害に関するキーワードや言葉をとにかくネット上で検索しまくりました。

そして、検索して出てきたサイトをクリックしては、子供に当てはまることが多すぎてますます辛い思いをする日々を繰り返していました。

当時の自分を振り返ると、検索を繰り返すことで気持ちのアップダウンが大きくなっていたように思います。

障害児の子育てで辛かった時期②他の子と比べてしまう

また、まだ子供が3歳くらいまでの頃は地域の子育て支援ひろばや公園などで、どうしても同じような年齢の子に目がいってしまうことが多かったです。

発達には個人差があり、他の子と我が子を比べても無意味なことは重々わかっているにも関わらず、つい「あの子はもうお話しできるのに、うちは全然だなぁ」とか「上手にこぼさず食べててすごいな。うちはこぼしまくってるのに」とか「もうジャンプとかできるんだ。うちはまだ歩いてもいないのに…」とか、いろいろな思いが私の中を駆け巡っていました。

そう、頭の中で理解していても、なかなか自分の無意識な部分では理解できていない部分があり、今思うとアンバランスが自分だったようにも思います。

この頃の記憶は、今振り返って書いてても辛くなる記憶です。

障害児の子育てで辛かった時期③他人の目線や言動を気にする

さらに、子供がまだ幼かった頃、息子と一歩外にでると世の中すべてが敵と身構えていた時期もありました。
 
なぜそのように身構えていた時期があったのかというと、子供と一緒に買い物をしたり出かけたりしていると、すれ違いざまに怪訝そうな目で見てくる人もいたりしたからです。
 
また、子供が3歳ごろに地下鉄に乗ることに挑戦したのですが、一駅止まるごとに子供が大泣きしてしまったときに、同じ車両に乗っていた人から「うるさい」と大声で言われりしたこともありました。
 
大人だけではなく、息子と同じ年齢の子供の言葉にも傷ついたことがありました。
 
子どもは大人よりも素直なので、息子が保育園の頃に同じクラスのお友達から「なんで〇〇ちゃんはしゃべれないの?」と言われたり、小学校に入学して早々に「障害なんだよね」とダイレクトに言われたこともありました。
 
このような言葉を言われるたびに「しゃべる練習してるんだけどね...」などと返事したりしていましたが、果たしてその返事いいのかいつも自問自答していました。
 
当時の私は息子と同じ年齢の子供からの「障害だよね」発言について、まだ自分もしっかり受け入れもできていない時期だったこともあり、どう返事しようか非常に戸惑っていました。
 
 
 

障害を持つ子供の子育ての辛い思いから卒業した方法

以上の3つが子育てが障害を持つ子供の子育てが辛いと思う時期にやらなければよかったと思うことなのですが、今となってはそんな行動もしなくなり、子育ても辛いと思わなくなってきています。
 
私がなぜこの状態から卒業することができたのか。
 
その理由をまとめてみました。
 

障害を持つ子供の辛さから卒業した理由①話せる相談相手を見つける

2歳ごろからはリハビリや療育(家庭療育も含む)に通うことで、話す仲間ができたり、リハビリや療育の先生と話すことで少しずつですが私の気持ちが落ち着く時間を作れました。
 
障害のある子供に関する相談は周りのママ友にはできないと感じている親御さんは多いかと思います。
 
そんな時は、専門家の方など相談できる人を探して話すことで、気持ちがすっきりします。
 

障害を持つ子供の辛さから卒業した理由②無理な外出を避ける

外出時に周りから色々言われたことでひどく落ち込んだりしましたが、家で子供と二人きりでいるとストレスになってしまうので、外出はお互いのストレス緩和に必要なものでした。
 
そこで、子供と私、夫の家族全員が無理をして出かける外出をしないようにしました。
 
例えば、子供向けのイベントなどはあまり楽しめずできないことも多く、私自身も無理をしないと参加することが難しかったので、そのことに気づいてからはイベントなどに参加する目的の外出は控えました。
 
また、同年代の子たちがたくさん遊んでいる公園も「別に行かなくてもいいや」と思うようになり、無理に行くことをやめると、自然と私も息子もストレスが減ったように感じます。
 

障害を持つ子供の辛さから卒業した理由③周りの協力を得る

また、息子と同年代の子供からの障害に関する発言から、私は学校の先生に相談をすることにしました。
 
なぜなら、この頃は丁度入学した直後でもあったため、学校で話し合うことの方が子供たちにとってはいいのではないかと思ったからです。
 
勇気を振り絞って先生方(校長・教頭・教務主任・担任の先生)と話し合いをした結果、私から息子と同学年の一年生の子供たちに「私の息子について」話す機会をいただき、障害のことや、息子の行動のこと、好きなこと、文字盤で伝えられることがあること、上手くお話しできないけど、お友達が大好きなことなどを私から伝えました。
 
今では交流で一緒に給食を食べたり、外国語の授業に参加したり楽しんでいるようなので、あのとき勇気を振り絞って周りの協力を得たことにより、同学年の子の理解が少しずつ進んだような気がしています。
 
 
 

障害の子供の子育てが辛いと思った時期を乗り越えた方法まとめ

いかがでしたでしょうか??
 
まだ息子の障害を受け入れられない頃は、子育てはとにかく辛くて仕方ないものと思ってばかりでしたが、少しずつ障害を受け入れ、子供と真摯に向き合った結果、今は子育てに関して辛いと思うことはありません。
 
今、子供の障害を受け入れることができず、子育てが辛いと思っているママさんもいらっしゃるかと思います。
 
そんなママさんに伝えたいことは、急には変われないかもしれないけど、子供と向き合えば向き合うほど辛い思いは減っていくのではないかということです。
 
今回の記事が、そんなママさんの役に立てることを祈っています。