子供の障害を受け入れられないママへ~私の障害児子育て体験記~
みなさん、こんにちは。
親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです
このブログを読んでいる方の中に
「3歳児健診で我が子に診断名がついてしまい、どうしていいかわからない」
「子供が障害を持っているということを医師に告げられたが、受け止めきれずにいる」
「子供の障害について相談したいけど、周りのママ友などには相談できず困っている…」
と悩んでいる方はいませんか??
実は、このブログを書いている私自身も過去にこのような悩みを一人で抱え、葛藤していた時期がありました。
なぜなら、私はタッチケア講師、バランスボール講師として以外に一児の母でもあるのですが、私の大切な一人息子に先天性の奇形があるということを医師に知らされたことがあるからです。
医師からの診断を受けてからもう数年が経ち、息子も小学校に無事に進学ができるようになりましたが、ここまで息子を子育てしてきて「やってよかった」と思うこともありますが、「後悔していることが全くない」と言えばうそになります。
過去の自分に今声をかけることができるのであれば、「そんな風に思わなくていいんだよ」「もっとこうしてみたら??」と言いたいことがたくさんあります。
この記事では、そんな過去の私のように2才児や3歳児健診などで子供に障害があることを伝えられ、その事実を受け止められないという方がこれからどうしていけばいいのか、私の経験から伝えたいことをまとめてみました。
今、子どもの障害を受け入れられず、障害に関するキーワードでネット検索し続けてしまっているというような方は、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
子供に障害があるとわかったが受け入れられなかった過去
このブログを始めて読まれた方も多いかと思いますので、今回は改めて細かく私の過去についてお話をさせて頂きます。
私がやっとも思いでお腹に我が子を授かり、いよいよ出産という段階ですぐに先天性の小奇形などがあることがわかりました。
そして、これを見た医師から「この先発達の遅れは出るだろう」と、私は出産と同時に我が子に障害が起こる可能性について指摘されました。
子供の障害について知らされた時の思い
医師から発達に遅れが出ると言われたときの私の率直な思いとしては、「信じられない」の一言でした。
医師からの言葉を自分自身受け止めることができず、ネットで赤ちゃんや定型発達についてなどを検索しては「私の子供は定型発達の子供とそんなに変わらない」「赤ちゃんは発達に遅れが出たとしても、そんなに大きいことではないだろう」と自分自身に何度も何度も言い聞かせていました。
それは乳幼児期の間、長く続きました。
当時の自分を今振り返ってみると、あの頃の私は医師の言葉をすぐに受け入れることは私にとってはとてもつらいことでした。
あまりのつらさから、私自身が「大丈夫」と思わるような都合の良い情報や記事、症例などをネットや本、新聞などで探しまくって、母である私自身が安心できるような情報ばかり見ていたような記憶があります。
今思うとそんなに情報探しに必死にならなくてもよかったなと冷静に思える自分がいたりしますが、当時の私はそうしていないと自分のメンタルが維持できないほど、心身が共に崩壊寸前で出産後の育児に向き合えないという状況でした。
子供の障害を受け入れることになったきっかけ
そんな心身共に崩壊寸前になりながらの子育てスタートとなったのですが、段々と息子が成長するにつれて発達の遅れが目立つようになってきました。
はいはいや発語など、様々な発育要素で遅れにきづことが多くなってから、段々と私の中で「やはり私の子供は発達が遅れているのか」とこのころからようやく医師の言葉を受け入れるようになってきました。
正確に言うと、受け入れざる負えない状況だったともいえるかもしれません。
この頃から病院などの勧めもあり、療育に通うことを決心しました。
療育に通い始めたことで、私と同じような障害のある子どもを育てている親子との出会いが増え、少しずつ子供に対する意識が変わっていったように思います。
障害を持った子供の最初の療育
私の子供が受けた最初の療育は、当時一歳半で歩けない状態だったので公的な療育センターの理学療法を定期的に受けたことがスタートでした。
この療育を受けたことをきっかけにそこからグループ療育を併用し、子供が2才になるころには「母である私自身でも何か子供にできることはないか」と思い、今講師業として扱っているタッチケアやバランスボールなどの家庭療育につながるようなものを学び始めました。
この頃は子供の障害が治るのではと思っていた
ここまでの内容を読んで、子供の発達の遅れを目の当たりにしてから障害を受け入れられるようになって、タッチケアやバランスボールなどを学んだのかと思ったかもしれませんが、当時の私の心の中を振り返ると、やはり子供の障害を受け入れることは出来ておらず、子供の発達を促進させたくて無我夢中の状態でした。
子供が2才になっても障害を受け入れ難かったですし、この頃の私の思いの中には「家庭療育を頑張れば、いつか定型に発達の子供たちに追いつくかも」という淡い期待もありました。
今ならばわかるのですが、障害は治すものではなく特性です。
ですがこの頃の私は、いかに障害と言われる部分をなくして定型発達に近づかせるかということばかりに意識が向いて、子供の特性を全く見ようとしていなかったのです。
子供の障害を治すという意識になった結果
そんな思いで必死に家庭療育を行うのですが、その結果、私1人で様々な思いなどを抱えすぎて必死になりすぎてしまい、子供が3才の頃に夫に当たり私のメンタルが崩壊するという事態が起きました。
このころの夫婦関係は本当に最悪という状態だったのですが、この状況になったことで私は「一人で抱え込みすぎたり頑張りすぎても、誰も幸せになれない」ということに気づきました。
そして、この頃から一人でなんでもかんでも頑張るのではなく、夫や地域のファミリーサポートの方に子供を委ねたりなど、人に上手に頼るということを覚え始めました。
そこからは、私の心身のストレスや負荷は少しずつ軽くなっていき、子供との関係も夫との関係も良い方向に変わってきました。
子供の障害を受け入れられるまでに学んだこと
ここまで子供が3才になるころまでの私なりの子供の障害を受け入れながら学んだことや気づいたことをまとめてみましたが、今では子供の障害の状況から子供にとって何が最善かということを考え行動するようになり、できないことは周りの人に助けてと言えるようになりました。
時間はかかりましたが私がここまで成長できた理由として、早い段階で療育センターなどに通うことで相談できる人がいる環境を作ったことかもしれません。
子供の障害について一人で悩み、抱え込んでしまうと私のように心身共に崩壊してしまうことにつながってしまいます。
そうならないように、療育センターの方や幼稚園・保育園の先生など相談できる人を見つけることをするといいでしょう。
また、ネットで情報検索をして答えを探そうとしないことも大事です。
ネットで検索をし始めると不安な事しか出ず、ストレスになります。
もし今、周りに子供の障害について相談できる人がいないという方は、まずは最寄りの保健センターや子育て支援センターなどにでも
連絡することをおすすめします。
子供の障害を受け入れられないママへ~私の障害児子育て体験記~まとめ
いかがでしたでしょうか??
子供の障害について、誰でもいきなり受け入れることは難しいとは思います。
それは当たり前なことではないか、と私は思います。
ですから今子供の障害が受け入れられないという方は、受け入れられない自分を責めるのではなく、時間をかけて子供と向き合うという意識をもつといいのではないか、と過去の自分の経験から思います。