タッチケアの効果とは??子供のタッチケアの効果を5つにまとめてみた
みなさん、こんにちは。
親子発達応援roomSaule(そーる)保健師のささきみかです。
私は日頃からタッチケアセラピストとして活躍しているのですが、活動している中でよく「タッチケアをするとどんな効果が得られますか??」という質問を受けます。
現在少しずつではありますが、日本では看護や子供の現場など様々な場所でタッチケアが行われているようですが、まだまだタッチケアの認知度は決して高いものではなく、どのような効果があるのか一般的には知られていないのが現状です。
そこで今回は、保健師でもありタッチケアセラピストでもある私ささきが、子供を対象としたタッチケアの効果を5つにまとめてみました。
今、子供にタッチケアをしたいと思っているお母さんやお父さん、タッチケアに興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
タッチケアの効果とは??
それでは早速、タッチケアの効果とはについて説明していきましょう。
タッチケアには様々な効果があるのですが、今回の記事では
・子供の心身の安定ツール
・子供のボディイメージの形成
・人との距離感を認識
・自律神経を整える
・お互いが心地よくなる
の以上5点まとめました。
具体的に一つ一つご紹介してまいりましょう。
【タッチケアの効果①】子供の心身の安定ツール
最初にご紹介したいタッチケアの効果として、子供の心身の安定ツールになるということをご紹介いたします。
子供のタッチケアは、基本的にお母さんやお父さんなど家族の方が子供にタッチケアをするという形で行いますが、実はこの触れ合いの際に「幸せホルモン」といわれる、オキシトシンやセロトニンなどの神経伝達物質が分泌されます。
これらの神経伝達物質が分泌されると、子供の心身の安定が愛着や信頼感を形成することにつながると言われており、この触れ合いがお母さんやお父さんなどの親子間で行われると、親子の絆づくりにもつながってくるのです。
そう、タッチケアを継続することで「幸せホルモン」が分泌されたり、親子の絆づくりができ、結果として子供の心身の安定ツールへとなるのです。
【タッチケアの効果②】ボディイメージの形成
次にご紹介するタッチケアの効果は、ボディイメージの形成です。
タッチケアは子供の初期感覚を育て、ボディイメージの形成を促進します。
ボディイメージとは一体どういうことなのか調べてみると
「自分自身の身体に関するイメージのことである。身体像は「自己」の概念の構成要素の一つと考えられており、容姿や能力についての評価を、感情などの意識的な部分で形づくる。」
(引用:https://www.kango-roo.com/word/20739)
とあります。
このボディイメージがうまく形成されないと、自分の体を思うように動かせず、不器用と思われるようになってしまったり、それにより苦手意識などを持ってしまうことにつながる場合があります。
しかし、ボディーイメージがしっかりと形成されると、自分の体を上手にコントロールしやすくなるため、子供にとってはとても大切なものとなるのです。
なぜタッチケアではボディイメージが形成されるのか
なぜタッチケアでは、ボディイメージの形成を促進するのか。
それは、タッチケアは触覚という五感をフル活用します。
実は人の皮膚は露出した脳といわれ、触覚は脳との関連性が深いと言われています。
また、触覚は発達の土台にもなる大切にしたい初期感覚でもあり、触れられることで自分の体のつくりがどうなっているのかを認識でき、それが、自分の存在を感じることにもつながります。
その結果、ボディイメージの形成にもつながるのです。
【タッチケアの効果③】人との距離感を認識
3つ目に紹介するタッチケアの効果は、人との距離感を認識するということです。
これは2つ目に紹介したタッチケアの効果にもつながるのですが、タッチケアを通してボディイメージが形成されると、自分の体がどう動くのかがわかると、例えば、どれくらい腕をのばしたら人に当たるのか、といったことを理解しやすくなるからです。
《タッチケアの効果》人との距離感を認識することはとても大切
人との距離感を認識するということは、とても大切なことです。
私たちも日頃無意識ではありますが、スーパーでレジを待っている時に列ができていたら最後尾に並びますよね。
その時、前に並んでいる人と距離をとって並ぶかと思いますが、この距離感というのはまさに人との距離感を認識してとっている距離です。
子供の遊びの中でも、友達との距離感がうまく認識できないと、遊んでいる時にぶつかってしまうなどにつながるので、この人との距離感を認識するということはとても大切なことなのです。
【タッチケアの効果④】自律神経を整える
4つ目に紹介するタッチケアの効果は、自律神経を整えるということです。
最近、テレビや雑誌でも自律神経は話題となっていますが、この自律神経というのは
「内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経」
(引用:http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/community-medicine/child/jiritsu/jiritsu_2.htm)
のことをいいます。
この自律神経は、私たちの意思で動いているものではないので、日頃からこの神経が乱れないように意識することは非常に大切なことです。
タッチケアはストレスを緩和してくれる効果があるので、自律神経を整えることに役立つと言われています。
なぜかというと、タッチケアはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制する効果があるといわれているからです。
日頃からストレスを溜めやすいという方に、タッチケアは非常におすすめです。
【タッチケアの効果⑤】お互いが心地よくなる
最後にご紹介するタッチケアの効果は、お互いが心地よくなるということ。
ここでいうお互いというのは、タッチケアをする人とタッチケアをされる人のことを言います。
なぜタッチケアにはされる人もする人もお互いが気持ち良くなるのかというと、タッチした人の気持ちが皮膚を通してタッチされた側に伝わるからです。
ですから、タッチする人の気持ちが落ち着いた状態で触れることが大切です。
おうちでタッチケアに取り組んでみたい、実践してみたいと思う時は、まずはタッチケアをする側の気持ちを整えてから行いましょう。
タッチケアをされる人の心も大切に
タッチケアをする側の人の心について先ほど書かせていただきましたが、タッチケアをされる側の人の心に寄り添うことも大切です。
お互いがゆっくりとリラックスできる環境で行うことが、より一層タッチケアの効果につながってきます。
タッチケアには様々な効果がある
以上、今回はタッチケアがもつ様々な効果の中でも、私があなたによりお伝えしたいと思う効果を5つにまとめてみました。
私自身、発達に遅れのある一児の母でもありますが、子供とタッチケアを通じた関わりを継続していて「タッチケアに出会えて本当に良かった」と思うことばかりです。
もし今、タッチケアをやってみようか、学んでみようか検討している方がいましたら、この記事をきっかけに一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか??
タッチケアの効果とは??子供のタッチケアの効果を5つにまとめてみた
いかがでしたでしょうか??
まだまだ認知度が低いタッチケアではありますが、実は様々な効果が得られると言われています。
このブログでは、今後おうちで気軽にできるタッチケアなどについても書いていこうと考えていますので、ぜひそちらの記事も参考にしてみてトライして欲しいなと思っております。
この記事をきっかけに、多くの方がタッチケアに興味を持っていただけるととても嬉しいです。